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リハビリテーション科ブログ

リハビリテーション科の出来事、話題を中心に掲載していきます!

食事支援の取り組み もぐもぐごっくんチーム

2022-11-28
こんにちは!
作業療法士の盛内です。
 
 
今回は回復期病棟で始動している食事推進チーム(通称もぐもぐごっくんチーム)の取り組みについて紹介していきたいと思います。
 
 
はじめに、回復期病棟に入院している患者の6割は低栄養と言われています。
そのため食事摂取量の安定や栄養状態の改善によってリハビリテーションの効果を上げて、早期退院や自宅復帰に繋げていくことを目的としています。
 
 
「なぜその人は食べることが出来ないのか?」
その疑問に対して、リハビリスタッフだけではなく、管理栄養士、看護師も含めて食事場面の評価を行い
問題点は認知機能の低下からなのか、食事姿勢なのか、耐久性の低下なのか
食形態は合っているのか、力を入れるべきケアやリハビリテーションについて多職種で共有、検討をしています。
 
 
評価についてはKTバランスチャートという評価ツールを用いて、観察・評価項目を1~5点で評価してレーダーチャートを作成しています。
 
これが実際に使用したチャートとなります。
チャートにすることで、その人の強みや弱みを見える化して多職種で共有をして、低栄養の改善に努めています。
 

下の写真が多職種で対象者の評価・検討・共有をしている場面です。
対象としては、食事推進メンバーで「低栄養患者リスト」をもとに患者を選定してます。
また病棟やリハスタッフからも気になる患者や検討したい患者を食事推進メンバーへ随時発信して貰っています。
 
 
実際にチャートを使用して多職種で評価・介入を行ったことで、覚醒状態が悪く食事摂取ができずに低栄養状態であるために胃瘻まで検討していた方が、介入によって覚醒が向上し、3食ともに食事摂取がすることが可能になり、胃瘻造設には至らずに経口摂取で食事摂取ができるようになったというケースがありました。
*胃瘻(いろう):口から食べることが難しい方に対して、人工的に皮膚と胃の間に穴を作ってチューブを通す処置のことです。そのチューブから胃に直接栄養や水分を送り込みます。
 
 
こういった成果も見られてきているので、どんどん取り組みを活性化させて食事摂取できる方が増えてリハビリを通して元気に退院できる、自宅退院できる方が増えてくれば良いなあと思います。
 
食事推進チームの紹介については以上になります。
それでは、次回のブログでお会いしましょう!
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